夏本番
前回の投稿から久しい時間が経ってしまいました。意気揚々と『京都芸術大学通信科環境デザイン学科・ランドスケープデザインコース』へと入学し、右も左もわからぬ初々しさで本年度へと突入し、余裕をかましていた春先でしたが、本業の忙しくなる5月あたりから勉強など手に付かない現場現場の日々が始まってしまい、今年は梅雨がなかったこともあってそのまま怒涛の夏に突入し、ライク・ア・ローリングストーンよろしく、気がつけば夏本番を迎えているという次第です。
しかしそれでも実際に学校のキャンパスへと赴いて授業を受ける「スクーリング」には5月、6月、7月と月一ペースではなんとか通っていて、身体を休めたい貴重な土日に、ヘロヘロになりながら東京は青山外苑にある東京キャンパスへ、テキストや製図道具を詰め込んだカバンを背負って電車に揺られるのでした。大学生の勉強のやり方イロハを知らないので、その自主性に委ねられた大人なシステムに焦らされることもしばしばですが、少しずつ慣れ、毎回顔を合わせる老若男女のクラスメートの方々と一緒に課題に挑戦し、頭を悩ませながら楽しく勉強させてもらっています。
さて、一体どのような勉強をやっているのか大変興味ある方もいられるかと思いますので、最近行ったスクーリングの内容を少しお見せしたいと思います。
まず、『スターター(環境デザイン概論)』という講義はこれからどのように学習を進めていくかというイントロデュース的なのが初回。あまり準備もせずに「行けばなんとかなるだろう」とたかをくくっていきましたが、のっけから事前課題ができてない者、準備物が用意できてない者は置いていかれ、単位ももらえないという無慈悲な大学教育システムに痺れさせられましたが、なんとかその場をしのぎ、首の皮一枚で無事単位をもらうことができたというのが実感でありました。その後は、入念にシラバス(講義内容)、事前課題をチェックし、時間を作っては家で図面のトレースをしたりして準備を怠らないよう心がけております。なんといっても自分で金を出して通っていますので1円も無駄にはできない。もし18歳の自分が、親に金を払ってもらって大学へ進んでいたとしたら、毎日遊び呆けていたことは間違いなかったと今ひしひしと思い、その時の両親の賢明な判断に頭が下がるとしか言いようがない思いです。
さて、その後「コース専門教育科目」というランドスケープコースの必須科目のスクーリング『環境デザインⅡ』という科目で、Ⅱ-1、Ⅱ-2のスクーリングでは『製図基礎』と『ガーデンデザイン基礎』を学びました。各土・日の二日間、朝の9時半から夕方6時ぐらいまでみっちりと集中して講座をやり抜き、非常に内容の濃いカリキュラムを通じて実践的な技術、知識を身につけていっていると実感があります。画像はⅡ-2ガーデンデザイン基礎で製作した図面で、家屋と敷地が記載された図面とトレース(複写)し、各自思い思いの庭を平面図・立面図・断面図に書き起こすというもの。


どうですか、とても素人とは思えない図面に仕上がっているとは思いませんか?…何故ならプロだからです。というのは冗談で、樹木の描き分けや着彩、表現力など課題は山積みに思いました。今回与えられたテーマは「若い世帯が暮らす家の庭を自由に設計しましょう」といった課題でした。学友の皆さん限られた時間の中、各自それぞれ思いのままに想像力と頭脳を働かせて素晴らしいお庭を設計されておりました。果樹を沢山植えた食べられる庭や流れのある和風庭園、タイルや平板で多くの部分を固めたテラスのような庭など、ほとんど初っ端の作図ということで、その人その人の庭に対するアプローチ、基本的な概念が現れていたように感じられ、興味深かったです。で、自分のはというと日頃の仕事で馴染みのある要素が図らずも出た設計となったと思います。そして、各自タイトルをつけるのですが、パッと頭に浮かんだのはズバリ『葉山の家』。言われてみればそれしかないという感じに思え、的を得たタイトルと言えましょう。
コンセプトはアウトドアやDIYなどが好きなアクティブなパパ、料理上手でお洒落な奥様、活発に走り回る子供と大型犬がいて、室内には薪ストーブがある、そんな葉山の家庭を想像して考えました。ポイントはパーソナルサウナから勝手口の奥に繋がるウッドの動線(外シャワー付)、中央のデッキをリビング前面まで拡張したこと。左上の和室前の庭は、正直いって時間がなくて詰められず、ボヤッとした和風植栽の庭となってしまいましたが、後々いろいろ好きなように出来る拡張性を残したということにしておきたいと思います。
そんなこんなで、乾いたスポンジが水を吸収するかのごとく、回を重ねるごとに飛躍的にスキルアップを実感する反面、これからの学習の進め方、カリキュラムの内容を探れば探るほど、容赦のないテキストレポート科目や総合教育科目の濃密な内容に戦々恐々としています。そして、色々と壁にもぶち当たっていくんだろうなと容易に想像できます。早速最初の壁にぶち当たったのですが、次回スクーリングで使うAUTO CADという必須の製図ソフトが、持っている2012年モデルのmac book airでは走らないという、薄々予期していた状況が明らかとなり、パソコンの買い替えを迫られることとなっております。頑張っていきたいと思います。

さて、最後に近況ですが、6月から下請けとして受けさせていただいた巨大マンション群の管理や河川の草刈りといったザ・造園屋という感じの過酷な業務で、せっせと体力をお金に変える肉体労働をがんばっとるわけですが、仲間の職人さんたちの協力のもと、なんとか無事終えられそうなところまで来ていますが、お盆期間中も色々と仕事に恵まれ、周りの友達が海だ山だ音楽イベントだと夏をエンジョイしているのをよそに、今年の夏も最高の夏日に汗ぐしょになりせっせと働く日々が続きます。一回ぐらいは海の家で飲みたいですねほんとに。

