除草・剪定受けたまわります!

映画『パーフェクト・デイズ』は東京沼の独身男性の成れの果てか

丁寧な暮らし。

と聞くと、ゆとりのある専業主婦なんかが食器や調理器具や気持ちの良い庭などに囲まれて、こだわりの食材でプロ顔負けの料理をしたりというお洒落で質の高い生活を連想しますが、皆さんはどうでしょうか。

映画『パーフェクト・デイズ』で役所広司さん演じる主人公は、江東区の下町の古びた木造アパートに暮らしている壮年の男性で、渋谷区の公衆トイレの清掃を生業に細々と生きている。しかし、その生き方にはこだわりがあり、とても丁寧な暮らしを心がけているのが伺える。

Photo by Aleksandar Pasaric on Pexels.com

と、正月休みにアマゾンプライムで鑑賞したこの映画は、勝手に東日本大震災の事故を描いた原発技師の物語だと思い込んでいてスルーしていたのですが、ヒマだったので見てみるとまったく違う内容の、しかも『パリ・テキサス』のヴィム・ヴェンダース監督の作品でした。

ものすごい感動したとか、感銘をうけたとい感じではなかったのですが、おそらく僕のような一人親方や首都圏で業者をやっているような人なら、主人公の男が毎日のルーティンで早朝起き、首都高で現場に向かうシーンに自分を重ねて見るのではないかと思いました。わかるわ〜この感じ、っていう。

脱線して話すと、東京圏にはメジャーな道路がいくつもある。例えば『首都高湾岸線』と聞けば、テレビドラマや漫画の影響で全国区で有名だし、”東海道”は『国道一号線』として江戸時代の宿場町の名残りをなんとなく残して今でも存在している。その他主要な道路に環状八号、七号や246号線、甲州街道、鎌倉街道、国道十六号などなど、東京と神奈川や埼玉、千葉などに縦横無尽に走っている。

高知から出てきた当初はもちろん道などわかるはずもなく、毎朝会社のトラックに乗せられて横浜市内の現場へ通い、少しづつ憶えていったものです。といっても、Googleマップなどの地図アプリが発達した今は昔に比べ、知らない土地での生活のハードルは格段に下がっていると思います。

ヴィム・ヴェンダース監督の作品は『パリ・テキサス』以外に見た事が無かったのですが、中高生の頃、実家のある高知の中山間地域での生活の中、僕にとって数少ないの外の文化への窓であったWOWOW(父親が付き合いで知り合いの電気屋さんで契約してもらっていた)で見て、テキサスやLAなどの普通の風景が淡々と描かれていて、えも言えぬ印象を受けた事を憶えています。

その後、沖縄に移り住んだ後も近所のレンタルビデオ屋さんで借りたりして、オレ的90年代映画のレパートリー(?)の一つとして、忘れた頃にまた観たい系の映画でした。そんなヴェンダース監督の最近の映画という事でしたが、当時のフィルム感満載のローファイな画質でもなく、舞台も東京ということでなんとなく肩透かしを喰らった印象でしたが、観終えると、やはり『パリ・テキサス』に通ずる作品だと思いました。

まあ、3,000万人もの人々が暮らす首都圏では、親族や地元に関する煩わしさを忘れ、自分の好きな生活を淡々と続ける事ができ、望まなければ家庭をもったりしなくても充実した生活を送る事ができる。そんな人が無数に存在する場所なのだと思います。

明日からまた仕事に精を出して頑張りたいと思います。それではまた。

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